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リスク対応策とは?

リスク対応策とは?

脅威のリスク対応策としては、先ほど説明したリスクそのものを取り除く「回避策」と、リスクの発生確率や影響度を軽減させる「軽減策」のほかに、リスクを第三者に転嫁・移転させる「転嫁策(移転策)」という対応策があります。例えばリスクに備える保険や、為替リスクに備えるオプション取引、担保などです。転嫁策は一般的にお金にまつわるリスク対策で使われることがあります。

 

好機のリスク対策としては、先ほど説明した好機のリスクを確実に実現させる「活用策」と、リスクの発生確率や影響度を増大させる「強化策」のほかに、好機をとらえる能力の高い第三者とともに活動し好機を得やすくさせやすくする「共有策」があります。例えば、機会を得やすい専門会社とのパートナーシップ契約やジョイントベンチャーの形成などが一般的です。

 

実際のプロジェクト現場では、脅威のリスクでは軽減策、好機のリスクでは強化策が多くなると思います。しかし、ここで紹介したように軽減策、強化策以外にもリスクの対応策はさまざまあります。リスク対策の手法はそれまでのプロジェクト経験や専門的知識によっても異なってきます。複数人数でさまざまな観点を用いてリスク対応策を考えていくことが望まれます。

 

話を単純化させると、脅威のリスク対応のイメージとは、例えばリスク対応策を実施することでリスクが無くなる、またはリスクの発生確率や影響度が軽減することです。さらに簡単に説明すると、リスク対応策を実施することで、リスク分析のマトリックスからリスクの付箋を無くしてしまう、もしくはよりリスクポイントの低いボックスに移動させるということです。実際のプロジェクト現場では「リスクを無くす」リスク回避策は多くありません。ほとんどが「リスクを軽減させる」リスク軽減策になります。リスク軽減策を1つまたは複数考え、発生確率や影響度を軽減し、「これ以上リスク対応しない」という優先度が低いリスクにし、最終的にリスクを受容します。

 

話を単純化させると、好機のリスク対応のイメージとは、リスク対応策を実施し確実に好機を得ることで好機のリスク無くす、または好機リスクの発生確率や影響度を増大(強化)させることです。さらに簡単に説明すると、リスク対応策を実施することでリスク分析のマトリックスからリスクの付箋を無くしてしまう、もしくはよりリスクポイントの高いボックスに移動させるということです。実際のプロジェクト現場では残念ながら「確実に機会を得て好機のリスクを無くす」リスク対策(これを一般的に活用策という)は多くありません。ほとんどが「好機のリスクを増大させる」リスク強化策になります。リスク強化策を1つまたは複数考え発生確率や影響度を高め、「これ以上リスク対応しない」というリスクポイントまで到達したら最終的にリスクを受容します。また、もともと優先度が低いリスクもリスクを受容します。

 

リスクの「受容」とは、リスクを受け入れるということです。受容したリスクに対してはリスク対応計画で「発生した場合にどうするか」を考えておきます。

 

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