【2026年7月】PMP®試験大幅改訂:主要な変更点を徹底解説



2026年7月9日~
PMP®試験内容変更
2026年7月9日からPMP試験のECOが大幅改訂され、ドメイン比率の変更、Business Environment領域の強化、アジャイル・ハイブリッドの適用判断重視など、実務力評価型の内容へ進化します。また、試験問題数は180問、試験時間は240分へ拡大し、出題型式や休憩時間などの変更もあります。新ECOに対応した学習戦略の見直しが合格の鍵となります。
※今後最新情報が入り次第、本WEBページを適宜アップデートし、皆様に最新の情報をお届けいたします。
(2026年5月8日更新)
プロジェクトマネジメントの国際資格であるPMP®試験について、PMIは新しい「Exam Content Outline(ECO)」(※2026年5月にリリースされた日本語版ECOは<こちら>)を公表しました。これに伴い、PMP®試験の内容は2026年7月9日から変更されます。
今回の改訂は、出題範囲・比率だけでなく、試験問題数や試験時間まで見直される、大幅なアップデートとなります。
本記事では、現行ECO(2021年版)との主な変更点、最新の出題傾向、そして合格に向けた具体的な対策ポイントについて、専門的かつ分かりやすく解説します。
なお、PMBOK®ガイド第8版の日本語版などに関する最新情報は<こちら>をご覧ください。
新ECO要点まとめ動画
(2026年2月6日更新)
2026年7月9日から始まるPMP新試験および新ECOについて、要点まとめ動画を作成しています。
まずはポイントだけを確認したい方は、ぜひ動画をご覧ください。
YouTube動画はこちら:https://youtu.be/TH3lvMran84
※2026年2月6日更新:
動画内では新試験は185問と伝えていますが、2026年2月にECOが改定され、180問となりました。
なぜECOは更新されたのか?
(2026年2月6日更新)
ECOとは「Exam Content Outline」のことで、試験範囲・出題比率・必要スキルをまとめた「試験内容の概要」です。PMP®試験は、このECOの内容を基準として出題されます。
今回、PMIはこのECOを改訂し、その内容に準じたPMP®試験を2026年7月9日から実施すると発表しました。
PMIは定期的に「職務分析(Job Task Analysis)」を行い、最新のプロジェクトマネジメント実務をPMP®試験へ反映させています。今回のECO改訂の背景には、特に以下の実務変化があります。
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アジャイル・ハイブリッド型の普及
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価値ベースのデリバリー(Value-based Delivery)
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サステナビリティ(環境・社会・経済)
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組織戦略(ビジネスアライメント)の重要性増大
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ガバナンス・コンプライアンス
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AI・デジタル変革
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外部環境変化への迅速な対応
今回の改訂は、これまで以上に「知識を覚える試験」から「状況に応じて正しく判断する試験」へ進化することが、本質的なポイントと言えます。
主要な変更点まとめ(2021ECO → 2026ECO)
1. ドメイン配分が大幅に変更
(2026年2月6日更新)
現ECO(2021版)
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People:42%
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Process:50%
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Business Environment:8%
新ECO(2026版)
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People:33%
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Process:41%
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Business Environment:26%
特に「Business Environment」が 8% → 26% へ大幅に増加しています。
サステナビリティ、ガバナンス、ベネフィット管理など、「プロジェクトが生み出す価値」を重視する流れが強まっていることが背景にあると考えられます。
また、当社PMBOK®ガイド第8版の解説ページでも述べたように、PMBOK®第8版ガイド第8版では、第6版の時に存在していた、パフォーマンスドメインとプロジェクトマネジメント・フォーカス・エリアのマッピングマトリックスが復活しています(第6版の時はプロセス群と知識エリアのマッピングマトリックス)。このパフォーマンスドメインの中の「リスク」と「ガバナンス」に関する部分が「Business Enviroment」のドメインに配置されたため、「Business Environment」が大幅に増加したと当社では考えています。
2. アプローチ割合の変更
現ECO(2021版)
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予測型アプローチ:50%
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アジャイルとハイブリッドアプローチ:50%
新ECO(2026版)
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予測型アプローチ:約40%
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アジャイルとハイブリッドアプローチ:約60%
市場環境の変化により、アジャイルおよびハイブリッドアプローチの出題比率が増加しています。
3. 試験問題数・試験時間が変更
(2026年2月6日更新)
現ECO(2021版)
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試験問題数:180問(内:プレテスト5問)
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試験時間:230分
新ECO(2026版)
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試験問題数:180問(内:プレテスト10問)
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試験時間:240分
試験時間は 10分延長 されました。
※プレテストとは、将来の試験問題の妥当性を検証するための非採点問題です。採点には影響しませんが、PMIが今後の試験問題を作成する際のデータ収集目的で含まれています。
4. 試験中の休憩時間について
現ECO(2021版)
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試験中に10分間の休憩が2回設けられています。
1回目の休憩は設問1~60を完了し、全ての回答を確認した後に取ることができます。
2回目の休憩は設問120を完了し、全ての回答を確認した後に取ることができます。
新ECO(2026版)
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試験中に10分間の休憩が2回設けられています。
1回目の休憩はケーススタディのセクション終了後に取ることができます。
2回目の休憩は、独立した問題部分のおよそ中間点で取ることができます。
試験中の休憩タイミングをどう活用するかがより重要になります。模擬試験などを通じて、事前の時間管理やシミュレーションを行っておくことが大切です。
5. 出題範囲の変更内容
(2026年5月8日更新)
ECOに記載されている「DOMAINS(ドメイン)・TASKS(タスク)・ENABLERS(イネーブラー)」が、2026年7月9日以降のPMP®試験の出題範囲となります。
PMIが公開しているPMPのECO日本語版は<こちら>。
ドメインⅠ:人(Domain I: PEOPLE)(33%)
Task 1 – 共通のビジョンを育む(Develop a common vision)
Enablers(実例):
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主要ステークホルダーとの共有ビジョンの確保を支援する。
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共有ビジョンを推進する。
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ビジョンを常に最新の状態に保つ。
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状況を細分化して、ビジョンに関する誤解の根本原因を特定する。
Task 2 – コンフリクトを管理(Manage conflicts)
Enablers:
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コンフリクトの原因を特定する。
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コンフリクトの背景を分析する。
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合意された解決策に関する戦略を実施する。
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コンフリクト・マネジメントの原則をチームおよび外部のステークホルダーに伝達する。
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共通の行動規範の順守を促進する環境を確立する。
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行動規範の違反を管理し、是正する。
Task 3 – プロジェクト・チームをリードする(Lead the project team)
Enablers:
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チーム・レベルで期待を確立する。
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チームに裁量を与える。
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問題を解決する。
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チームの意見を代弁する。
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チームの多様な経験、スキル、視点をサポートする。
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適切なリーダーシップ・スタイルを決定する。
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チーム内で明確な役割と責任を確立する。
Task 4 – ステークホルダーを関与させる(Engage stakeholders)
Enablers:
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ステークホルダーを特定する。
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ステークホルダーを分析する。
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ステークホルダーのニーズに合わせてコミュニケーションを分析し、調整する。
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ステークホルダー・エンゲージメント計画書を実行する。
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ステークホルダーのニーズ、期待、プロジェクト目標間の整合性を最適化する。
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プロジェクトの目標を達成するため、ステークホルダーとの信頼関係を構築し、影響を与える。
Task 5 – ステークホルダーの期待を調整(Align stakeholder expectations)
Enablers:
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ステークホルダーを分類する。
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ステークホルダーの期待を特定する。
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期待を合わせるための話し合いを促進する。
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メンタリングの機会を設け、活用する。
Task 6 – ステークホルダーの期待をマネジメント(Manage stakeholder expectations)
Enablers:
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内部および外部の顧客の期待を特定する。
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成果を内部および外部の顧客の期待に合わせ、維持する。
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内部および外部の顧客満足や期待を監視し、必要に応じて対応する。
Task 7 – 知識の伝達を確実にするよう支援する(Help ensure knowledge transfer)
Enablers:
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プロジェクトに不可欠な知識を特定する。
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知識を収集する。
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知識伝達の環境を育成する。
Task 8 – コミュニケーションの計画と管理(Plan and manage communication)
Enablers:
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コミュニケーション戦略を定義する。
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透明性と協働を促進する。
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フィードバック・ループを確立する。
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報告要求事項を理解する。
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スポンサーやステークホルダーの期待に沿った報告書を作成する。
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報告およびガバナンス・プロセスをサポートする。
ドメインⅡ:プロセス(Domain II: PROCESS)(41%)
Task 1 – 統合プロジェクトマネジメント計画書を作成し、デリバリーを計画する(Develop an integrated project management plan and plan delivery)
Enablers(実例):
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プロジェクトのニーズ、複雑さ、規模を評価する。
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プロジェクトマネジメントの開発アプローチ(予測型、適応/アジャイル型、またはハイブリッド型マネジメント)を推奨する。
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重要な情報の要求事項を決定する(持続可能性など)。
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プロジェクトの実施戦略を推奨する。
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統合プロジェクトマネジメント計画書を作成する。
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作業工数と資源要求事項を見積もる。
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統合されたプロジェクト計画書における依存関係、ギャップ、継続的な事業価値を評価する。
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統合プロジェクトマネジメント計画書を維持する。
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プロジェクトに関する判断を十分な情報に基づいて下せるように、データの収集と分析を行う。
Task 2 – プロジェクト・スコープの作成とマネジメント(Develop and manage project scope)
Enablers:
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スコープを定義する。
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プロジェクト・スコープについてステークホルダーの合意を得る。
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スコープを分解する。
Task 3 – 価値ベースのデリバリーを確実に支援する(Help ensure value-based delivery)
Enablers:
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主要ステークホルダーとともに価値コンポーネントを特定する。
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価値とステークホルダーのフィードバックに基づいて作業を優先順位付けする。
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価値を漸進的に提供する機会を評価する。
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プロジェクト全体を通して事業価値を検証する。
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ベネフィットを追跡調査する測定システムが整っていることを確認する。
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価値を示す成果オプションを評価する。
Task 4 – 資源の計画とマネジメント(Plan and manage resources)
Enablers:
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要求事項に基づいて資源を定義し、計画する。
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必要な資源と可用性をマネジメントし、最適化する。
Task 5 – 調達の計画とマネジメント(Plan and manage procurement)
Enablers:
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調達を計画する。
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調達マネジメント計画書を実行する。
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希望する契約タイプを選択する。
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ベンダーのパフォーマンスを評価する。
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調達合意の目標を達成できたか検証する。
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合意に向けた交渉に参加する。
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交渉戦略を決定する。
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サプライヤーと契約を管理する。
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調達戦略を計画し、管理する。
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デリバリー・ソリューションを開発する。
Task 6 – 財務の計画と管理(Plan and manage finance)
Enablers:
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プロジェクトの財務ニーズを分析する。
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リスクとコンティンジェンシーの財務割当てを定量化する。
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プロジェクト・ライフサイクル全体で支出の追跡調査を計画する。
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財務報告の計画を立てる。
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財務に関する将来的な課題を予測する。
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財務の変動を監視し、ガバナンス・プロセスと連携する。
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財務予備を管理する。
Task 7 – プロダクト/成果物の品質の計画と最適化(Plan and optimize quality of products/deliverables)
Enablers:
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プロジェクトの成果物に対する品質要求事項を収集する。
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品質プロセスとツールを計画する。
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品質マネジメント計画書を実行する。
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規制コンプライアンスを支援する。
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品質コスト(CoQ)と持続可能性を管理する。
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品質レビューを継続的に実施する。
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継続的改善を実施する。
Task 8 – スケジュールの計画と管理(Plan and manage schedule)
Enablers:
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選択された開発アプローチに基づいてスケジュールを作成する。
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他のプロジェクトや運用との調整を行う。
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プロジェクトのタスク(マイルストーン、依存関係、ストーリー・ポイント)を見積もる。
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ベンチマークと履歴データを活用する。
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プロジェクト・スケジュールを作成する。
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プロジェクト・スケジュールのベースラインを設定する。
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スケジュール・マネジメント計画書を実行する。
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スケジュールの変動を分析する。
Task 9 – プロジェクトの状況を評価(Evaluate project status)
Enablers:
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プロジェクトのメトリックスを策定し、分析、調整する。
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必要な作成物を特定し、テーラーする。
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作成物の作成、レビュー、更新、文書化が確実に行われるように支援する。
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作成物のアクセシビリティの確保を支援する。
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現在の進捗を評価する。
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プロジェクトのメトリックスを測定、分析、更新する。
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プロジェクトの状況を伝達する。
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作成物マネジメントの有効性を継続的に評価する。
Task 10 – プロジェクト終結のマネジメント(Manage project closure)
Enablers:
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プロジェクトの完了についてプロジェクト・ステークホルダーの承認を得る。スペクティブ(振り返り)、調達、資金、資源など)を完結させる。
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プロジェクトまたはフェーズを適切に終結させるための基準を決定する。
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(業務チームまたは次のフェーズなどへの)移管に対する準備状況を確認する。
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プロジェクトまたはフェーズを終結させるためのアクティビティ(最終的な教訓、レトロスペクティブ(振り返り)、調達、資金、資源など)を完結させる。
ドメインⅢ:ビジネス環境(Domain III: BUSINESS ENVIRONMENT)(26%)
Task 1 – プロジェクト・ガバナンスの定義と確立(Define and establish project governance)
Enablers:
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組織のプロセス資産(OPA)の活用を通じて、構造、ルール、手続き、報告書、倫理、方針を説明し、確立する。
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成功のメトリックスを定義する。
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ガバナンスのエスカレーション・パスとしきい値の概要を説明する。
Task 2 – プロジェクトのコンプライアンスの計画とマネジメント(Plan and manage project compliance)
Enablers:
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プロジェクトのコンプライアンス要求事項(セキュリティ、安全衛生、持続可能性、規制順守など)を確認する。
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コンプライアンスのカテゴリーを分類する。
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コンプライアンスに関する潜在的脅威を特定する。
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コンプライアンスのサポート方法を使う。
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コンプライアンス違反の結果を分析する。
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コンプライアンスのニーズへの対応に必要なアプローチとアクションを特定する。
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プロジェクトのコンプライアンス順守の度合いを測定する。
Task 3 – 変更のマネジメントとコントロール(Manage and control changes)
Enablers:
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変更管理プロセスを実行する。
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提案された変更の状況を伝達する。
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承認された変更をプロジェクトに導入する。
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プロジェクト文書を更新して変更を反映する。
Task 4 – 障害を取り除き、課題をマネジメント(Remove impediments and manage issues)
Enablers:
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障害の影響度を評価する。
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障害を優先的付けし、強調する。
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障害を取り除くまたは最小限に抑える、介入戦略を決定し、適用する。
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チームの障害や障壁、ブロッカーに対処しているかを確認するために、継続的な再評価を実施する。
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リスクが課題になる時を認識する。
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課題の解決へのアプローチについて、関連するステークホルダーと協力する。
Task 5 – リスクの計画とマネジメント(Plan and manage risk)
Enablers:
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リスクを特定する。
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リスクを分析する。
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リスクを監視・コントロールする。
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リスク・マネジメント計画書を作成する。
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リスク登録簿を維持する(ITセキュリティの不備など)。
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リスク・マネジメント計画書を実行する(セキュリティのリスク対応、持続可能性リスクの管理など)。
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プロジェクトに対するリスクの影響度の状況を伝達する。
Task 6 – 継続的改善(Continuous improvement)
Enablers:
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教訓を活用する。
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継続的改善プロセスが確実に更新されるように支援する。
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組織のプロセス資産(OPA)を更新する。
Task 7 – 組織の変更をサポート(Support organizational change)
Enablers:
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組織文化を評価する。
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組織の変更がプロジェクトに与える影響を評価し、必要なアクションを決定する。
Task 8 – 外部ビジネス環境の変化を評価(Evaluate external business environment changes)
Enablers:
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外部ビジネス環境(規制、技術、地理的な、市場など)の変化を調査する。
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外部ビジネス環境の変化に基づき、プロジェクト・スコープ/バックログに対する影響度を評価し、優先順位付けする。
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外部ビジネス環境のプロジェクト・スコープ/バックログに対する影響度を継続的にレビューする。
本ページの更新履歴
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2025年11月14日 本ページをリリース。
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2025年11月17日 新ECOのDOMAINS(ドメイン)・TASKS(タスク)・ENABLERS(イネーブラー)を日本語化し掲載。
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2025年11月29日 解説動画を追加掲載。
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2026年2月6日 PMIの発表内容をもとにPMP新試験変更日を更新
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2026年4月14日 PMIの発表をもとにPMBOK®ガイド第8版 日本語版の情報を追加・更新
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2026年5月8日 PMIの発表をもとに、PMPのECO日本語版の情報を追加・更新



